2017 TEAM 02:音・光・生物を利用したリモートセンシングによる海底探査の実現

代 表

笹倉 豊喜  株式会社アクアサウンド

構成員

濱野 明  国立研究開発法人水産研究・教育機構水産大学校
佐川 龍之  一般財団法人リモート・センシング技術センター
田中 陽  国立研究開発法人理化学研究所
田中 信行  国立研究開発法人理化学研究所

活動紹介映像

開発テーマ概要

本チームがコアとするのは、超高速送信周期の超音波探査(ソナー)技術と、衛星画像から深度を推定する画像解析技術、そして海中生物を活用したバイオテレメトリー技術だ。
新開発のソナー技術は、従来は音波が海底に反射して戻ってくるまで次の信号を発振できなかったのに対して、戻るのを待たずに秒間数百回の発信が可能となる。これにより、中深層から超深海層を対象として、単位時間あたりのデータ収集量を飛躍的に増大することができる。音響解析が苦手とする浅海域に対しては、衛星画像を活用する。同一海域を写した複数の衛星画像を用いて色情報の分析を通じて深度推定を行うことで、船舶等を用いた探査をせずにマッピングを行うのだ。さらに、小型のピンガー、ロガーやMEMS 技術を用いて海中生物の行動パターンや生態、環境情報を取得する。初期の開発では、発電器官を持つ底生生物であるシビレエイを用い、無電源の生物エージェントとしての活用を検討する。これらにより、地形データに別レイヤーとして生態情報をマッピングすることを狙っていく。
今回のプロジェクト期間ではこれらの技術的実証やプロトタイピングを進め、将来的には漁船や商船が通常運行の中で精細な地形探査や周辺の生物情報の収集を行えるようにすることを目指している。

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