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年間アーカイブ 2020

海底地図作成の飛躍的加速を(研究応援 vol.12)

2017年度より海底地形図作成を飛躍的に加速するためのプロジェクト“DeSET”が開始されて約1年半。第一期の3チームの開発が進行する中、今年度も新たに要素技術の公募を行い、集まった技術の掛け合わせを考えるための合宿が行われた結果、新たに3つの技術開発チームが誕生した。   既存の枠組みにとらわれない技術を生み出す 2018年8月31日、東京都内の合宿場に60名弱の研究者、技術者、起業家が集まった。2017年度に形成されたDeSET第一期技術開発チームに加え、第二期公募に申請してきた、様々な専門性、職業、考えを持つ人材たちだ。DeSETでは、この合宿を経て形成された...

【第7回超異分野学会 本大会 シンポジウム】未知なる海から 新たな価値を汲み上げる(研究応援 vol.10)

海洋を舞台にした新たな技術開発から、今後どのような価値を生み出すことができるだろうか。2018年3月3日、第7回超異分野学会本大会において行われたシンポジウム “未知なる海から新たな価値を汲み上げる”では、日本財団とリバネスが共同事業として支援する海底探査技術開発および海洋での新産業創出のテーマを掲げたスピーカーが登壇し、それぞれの視点から海洋の未来について語った。 多様な技術で海底に挑む 現在15%未満しか明らかになっていないとされる海底地形図を、2030年までに100%完成させることを目標として、革新的技術の開発を支援するDeSET projec...

海底探査技術開発プロジェクトDeSETの成果が論文発表 〜底棲生物シビレエイを用いた海底地形図作成の可能性〜

 株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表:井上 浄、以下「リバネス」)は、2017年より、日本財団および一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構(JASTO)との共同事業としてアカデミア、ベンチャー、町工場、大企業の異分野融合による革新的な海底探査技術の確立を目指した、「海底探査技術開発プロジェクト(以下、DeSET)」を運営しています。  今回、DeSET第1期(2017-2019)の採択テーマ「音・光・生物を利用したリモートセンシングによる海底探査の実現」の研究開発の成果の一環として、理化学研究所 生命機能科学研究センター集積バイオデバイス研究チームの田中陽チームリーダー...

未知なる海底への希求:GEBCO Symposiumで示した DeSETチームの可能性 〜キャンベラ訪問記〜(研究応援 vol.12)

2018年11月12日から16日にかけてオーストラリアのキャンベラで、GEBCO(大洋水深総図指導委員会)が主催する海底地形図作成に関する国際カンファレンスが開催された。DeSET第一期採択の3チームは、会期中に行われたGEBCO Symposium: MAP THE GAPSのセッションのプレゼンターとして選ばれ、約10ヶ月にわたる開発の成果について発表を行った。既存の枠にとらわれない開発思想は、世界を代表する海底地形の研究者や、海洋関連の有名企業からも注目を集めた。   海底地形図作成の現状を俯瞰 カンファレンスには世界各国から海底探査に関わる研究者、4つのデー...

未知なる海底への希求:地図から始まる学際研究(研究応援 vol.09)

2018年1月20日、九州大学先導的学術研究拠点 浅海底フロンティア研究センターが主催するシンポジウム 「最先端の地形図づくりとその活用 〜沿岸域の科学的理解と利用に向けて〜」が開催された。浅い海を舞台とする様々な話 題 提 供がなされたが、その中で一 貫して強 調されたのは“ 地形図を作ることの重要性”だ。   身近で重要だが未知の海域 「深さ百数十 m 以浅の浅海域は、その重要性に比し て詳細な調査が進んでいない」。シンポジウム冒頭で 浅海底フロンティア研究センター長の菅浩伸教授は話 した。特に我が国においては、人口やインフラの多く は沿岸域に集中している。また...

未知なる海底への希求:海底巨大カルデラ火山から、“火山国”日本の姿を見る(研究応援 vol.07)

日本列島は、太平洋プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの3つがせめぎ合う場所に位置し、世界で最も火山密度が高い地域だ。プレートが沈み込んだ先ではマグマが作られており、ここ数年だけを見ても西之島、阿蘇、桜島などが火を噴いている。一方、こうした山体噴火とは明確に異なる、日本周辺では過去12万年に最低でも10回は起きたとされる“巨大カルデラ噴火”という現象をご存知だろうか。今回、鹿児島沖の海底に眠る鬼界カルデラの調査研究を進める、神戸大学の巽好幸教授にお話を伺った。     国を崩壊させる大爆発の危機  「仮に巨大カルデラが噴火すれば、最悪の...

TEAM02 構成メンバー 島根大学 南憲吏 氏が超異分野学会 益田フォーラム2020にて発表しました

2021年度のTEAM02 構成メンバーである島根大学 南憲吏 氏が、2020年11月3日(祝日)に島根県益田市で開催された超異分野学会 益田フォーラム2020にてこれまでの研究成果を発表しました。会場では来場している企業や行政関係者、他の発表者との活発な交流を行いました。 演 題:「海底マップ作成オープンプラットフォームの構築」 発表者:島根大学 南 憲吏 氏

海底探査のための革新的技術開発を担う新たな3チームが決定 (2020年度)

この度、DeSET2020年度において技術開発を担う3つのチームが下記の通り決定いたしました。 採択テーマとチーム 採択テーマ「衛星とシングルビーム測深機及び人工知能を活用した詳細海底地形図自動作成システムの開発」 チーム代表 株式会社AquaFusion 構成機関 株式会社ブルーオーシャン研究所 京都大学 エコモット株式会社 株式会社環境シミュレーション研究所 一般財団法人 リモート・センシング技術センター 株式会社アーク・ジオ・サポート     採択テーマ「広域同時海底地形探査システムの...

【論文掲載】超解像技術による海底地形図の高精細化に関して

DeSET参加チームより以下のタイトルの論文が発表になりました。ディープラーニングによる超解像技術での海底地形図高精細化について書かれています。 Sonogashira M, Shonai M, Iiyama M (2020) High-resolution bathymetry by deep-learning-based image superresolution. PLoS ONE 15(7): e0235487. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0235487

「日本財団-GEBCO Seabed 2030」始動から2年10カ月 地図化された世界の海底地形は6%から19%へ(日本財団)

2020年6月21日に、日本財団より下記のニュースが発表されました。 「日本財団-GEBCO Seabed 2030」始動から2年10カ月 地図化された世界の海底地形は6%から19%へ 日本財団が推進する国際的なプロジェクト「日本財団-GEBCO Seabed 2030」の研究成果について報告がなされています。 DeSETプロジェクトにおいても、引き続き2030年の海底地形の地図化100%を目指して技術開発を推進して参ります。
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